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Kalafina 10th Anniversary Live

どうもお久しぶりです。

先日Kalafina 10th Anniversary LiveのBDを見ました。今日はその感想を長々と書き記していきたいと思います。

当日ももちろん現地にいましたがその時も思ったし改めて映像見ても思ったけれど、本当に本当に最高のライブです。史上最高といっても過言ではない、少なくとも私はこれより美しい時間を他には知りません。 あまりにもたくさんの想いと願いと祈りと祝福と決意を全部、歌に完璧に込められているライブです。
Kalafinaさん、ニュース等で色々ご存知の方も多いと思いますがその辺あれこれはこのライブ当時には決まっていたと思うんですよね。それを踏まえてこの日のステージに全身全霊を掛けた三人とバンドメンバーの皆様があまりにも美しいんですよ。

お客さんの笑顔も自分達の表現したい音楽も全てと引き換えにしても何一つ取りこぼすもんかという気迫、この場に存在している全てを愛しているような表情、それだけの想いを込めながらなお一切の崩れがない3ボーカルの美しいハーモニー、それを支えるバンド演奏。あのステージに関わった全ての人たちがあの瞬間を永遠の輝きにしようとした、そんなライブなんです本当に。一切の誇張なく、ガチです。

開幕ring your bellで楽しそうな三人、でもKeikoさんがどこか柔らかくて遠い目をしていらっしゃるし、両隣からけいこさんを見つめるWakanaさんHikaruさんの大事な大事な宝物を見るような視線を向けているのが美しくも苦しい。
三人ともそれぞれが覚悟を決めきったような目で全力で音楽に打ち込んでいる雰囲気があるのは、色々な現状によるフィルターなんでしょうか、なんかこの日を境に現世から消えてしまう幻の女神たちみたいな顔と歌声してるんですよね三人とも…本当に綺麗。

三曲目のliricaめっちゃ好きなんですよ。Keikoさんの目を細めてどこか遠くを見つつも意志のこもった視線とかHikaruさんの切なさと寂しさが入り交じったような伏し目とかWakanaさんの優しげな全てを見守る愛しさ溢れる顔とかあああKeikoさんのアップ美人んんんん。
あ、ごめんなさい私三人の中でも特にKeikoさんが好きなので感想がKeikoさん中心になると思いますはい。
Keikoさんの造語パートはもちろんなんですけど、一度Wakanaさん&Hikaruさんに渡した後造語部分のラストで再びKeikoさんが入ってきて三声になるとこ、その最後の音切る瞬間のKeikoさんの顔を見てください最高です。
満天も間奏部分で三人の表情を暗い中抜かれているのですがそれがまた世界に迷い込みそうな美しさなんですよね。『翼を欲しがって誰もが泣いていた』という歌詞があるんですけど、ここ、三人が三人とも迫真の顔をされていて完全に歌詞に同調してしまっていているように見えるんです我々は何を見せられているんだこれは。
彼女達の歌は本当にね、祈りであり決意であり祝福であり願いなんですよ、大事なことなので何回でも言います。

あとね、照明のせいか他の原因か全員瞳が濡れて見えるんですよね。照明を反射してきらりきらりと瞬いて、特にバラードはどうしてそんなに優しい瞳で、でも遠くを見つめて歌っているのか。屋根の向こうにとか。
光の旋律という曲がありまして、この曲、今までは割と楽しそうに笑顔で幸せ溢れる感じで歌ってたはずなんですよ。なのにな、そんな表情をしてしまうんだな。笑顔になろうとして失敗したような、泣き笑いのような顔でずっと歌ってる。ほんと持ってる人は2016アリーナツアーの光の旋律と比べて見てください。全然違うんですよ泣くわ。
『優しさも夢もここに留めておけない』とか『今ここに生きてること 笑い合えるその日まで』とか。
三人で顔を見合わせるところがあるんですけど、あまりにも切なさと優しさと愛しさに溢れた目をする……。
serenatoはおそろしく豪華版でして、こんな贅沢な音を無限に何回も見ることが出来ていいのかと思うレベルです。
ARIAやSprinterはもう歌がそのまま魂の慟哭で圧倒的な感情を持って聴き手に刺さってきます。感情の質量が余りにも重くて。

さっきから表情や感情ばかり話をしているんですけど、歌や演奏そのものは当たり前のように一切崩れないんですこれ。これだけの圧倒的な感情を乗せながらハーモニーが全く崩れず徹頭徹尾完璧な音を響かせているんです。完成された音楽に溢れるほどの想いが雑音無くそのまま込められている。だからこそ、余計なノイズが一切無くてただその美しさと想いの強さに飲み込まれるしかなくなるんですよね…これが音楽というものなんでしょう。極められた音楽というものはこんなにも魂を揺らすんです。
もうね、宗教画のように美しい絵を見せられています私たちは。

ところで私、傷跡を歌うKeikoさんが本当に心の底から好きで。『生きることに貫かれて泣いてみたい』って彼女の生き方にシンクロするからなのか魂の奥底まで抉られるんですよいい意味で。ただでさえそんな曲なのに今回は、今回はもう何かを耐えるように上を向く間奏部分があり、そこからの上記歌詞のサビのソロです。Keikoさんファンの前ではぜっっっったいに意地でも涙を見せないんですけどでももう、歌声が慟哭なんですよ、ひたすら苦しくてでも綺麗で幻のよう。好きです。

もうなんかこの辺から切ない愛しい美しい以外の感情が無くなってなにもわからなくなってきますね。三人の瞳があまりにも美しいんですよほんと、人はこんなにも透き通った顔をするのかと。無垢ではないんです、色々な感情が渦巻いていて、それでもなお透き通っている綺麗な瞳。どんどん歌と想いだけの世界に迷い込んで透き通って抜け出せなくなる。

音楽という曲があるんですけど、間奏部分でバンドメンバーさん達がそれぞれソロを披露してくれるんです。これがまた恐ろしく気合い入ったソロの乱舞であまりにも豪華、バンドメンバーさんたちもこの夜に全力全身全霊をかけて挑んだんだろうな。その演奏の回りを歌姫三人がくるくる楽しそうにしてそしてバンドメンバーさんからWakanaさんのソロへ、KeikoさんへHikaruさんへ、もう一度バンドのベースソロが入り再びKeikoさんへ。めまぐるしく入れ替わって全てが完璧で全力で美しくて夢のように盛り上がっていた。あそこは本当に現世だったんでしょうか。幻のような綺麗な音が圧倒的な熱量を持ってくるくるきらきら舞い踊って入れ替わって。

バンメンさんたちといえば、
君の銀の庭×nightmare bullet』の一夜限りのインストアレンジがもう最高で。くるくる、くるくる音が入り交じって踊る。どの音も一つ一つ主張があって、でも溶け合って、また今回は楽器が多いですからあまりにも豪華なんですよこれほんと。我々は何を聴かせられているんだ(二回目)。好き。

正直今の状況苦しいし見返して泣いちゃうんですけど、でもinto the worldやアレルヤ見てるときっとまた必ず会えるって信じてる。三人は大丈夫だって。
ラスト曲アレルヤ本当に本当に祝福がたくさん詰まっていて、彼女たちから私たちはたくさんの祝福を貰って貰って返しきれないくらい貰っているんですよ。だからこっちからもありったけの祈りを返したい。彼女達の未来へ祝福を。

最後の挨拶でね、Hikaruさんのとこ、喋り終わってみんなで手を振ってるとこ、Keikoさん確かに「またね」って言ってるんですよ。絶対にまた会えるって信じてます。
そうだ超大事なことを一つ、Kalafinaは解散もしてないしKeikoさんは退社はしたけど脱退はしてないですからね!!!ここ大事だから!テストに出るよ!

Kalafinaのみなさん、バンドメンバーのみなさん、プロデューサーの梶浦由記さん、スタッフのみなさん、本当に極上のライブをありがとうございました。

さて、次の記事はですね、その私が大好きなKeikoさんへの公開ファンレター(という名のラブレターかもしれない)です。
今Keikoさんはどこの事務所にいるかもわからないので、ファンレターを送る先が無くて想いや祈りを届けたくてもどこにも届けられなくて。
でも、インターネットなら全世界からどこでもアクセスできるから、もしかしたらエゴサとかで届くかもしれない、などと思い付きまして。
本人じゃなくても関係者が一人くらいたどり着くかもしれない、あるいは私と同じように届けたい想いの行き場が迷子な人が見て同じように書くかもしれない。Keikoさんが愛されていたこと、彼女を待っている人がいることを、誰もが見れる場所で伝えることで何かが動く力になるかもしれない。少なくとも何も言わないよりは絶対にいいはず、そんな想いを込めて。