My Favorite Things

ただただ好きなものを好きなだけ語っている

ニーアオートマタ クリア後の散文

まとまってはいない。

当然ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[Eエンドの最後]

実際にやっていたときは情緒のまま感動しながら突き進んでいたのだけど、一晩明けて、冷静に考えて皮肉なものだなぁということを考え続けている。

エンドロールシューティング時、被弾してコンティニューする度に色々な質問があったじゃない?その中に、「たかがゲームなんてくだらないと思いますか」(だいたいの意味合いしか覚えてないから文面違うかも)みたいな質問があったんだけど、もちろんあそこまでプレイしてきて物語に入り込んでキャラクターに感情移入したプレイヤーは「いいえ」を選んでコンティニューすると思う。私もそうした。

で、他プレイヤーの助けがありおそらくトゥルーエンドを見て、そこから「他の人を助けるためにデータを消す選択をするか」を選ぶことができる。感動のままに「はい」を押し続けて、全消しまで辿り着いて満足したのだけど。

これって、代償が「ゲームのデータ」だから選べる選択肢だよな、と思った。

記憶を消したエンディング、なんて言われているけど、これがゲームのセーブデータではなくて、「本当に自分自身の記憶」「自分自身の人生」であったら選べない。頭の何処かにやっぱり「いくらでもやり直しの聞くゲームのデータ」という意識があるからそれ"くらい"なら気持ち良く終わるために勢いで選べてしまうんだよなということを自覚して、非常に複雑な感情になった。

シューティング時にはたかがゲームなんかじゃない!!!といわんばかりの気持ちで選択肢を選んでいたのに、最後の選択肢はどこかでゲームのデータだから…という意識がないと選べなかった。わかってて仕込んでるなら製作者はなかなか捻くれてるなと思う。そこまで考えてないかもしれないけど。

極めつけは、あの物語を生み出したことからこの選択肢の感情を含めて全部が人間のエゴだということで、本当に人間という生き物は業が深いな…ということをこの3日間ほどずっと考えている。