My Favorite Things

ただただ好きなものを好きなだけ語っている

Kalafina 10th Anniversary Live

どうもお久しぶりです。

先日Kalafina 10th Anniversary LiveのBDを見ました。今日はその感想を長々と書き記していきたいと思います。

当日ももちろん現地にいましたがその時も思ったし改めて映像見ても思ったけれど、本当に本当に最高のライブです。史上最高といっても過言ではない、少なくとも私はこれより美しい時間を他には知りません。 あまりにもたくさんの想いと願いと祈りと祝福と決意を全部、歌に完璧に込められているライブです。
Kalafinaさん、ニュース等で色々ご存知の方も多いと思いますがその辺あれこれはこのライブ当時には決まっていたと思うんですよね。それを踏まえてこの日のステージに全身全霊を掛けた三人とバンドメンバーの皆様があまりにも美しいんですよ。

お客さんの笑顔も自分達の表現したい音楽も全てと引き換えにしても何一つ取りこぼすもんかという気迫、この場に存在している全てを愛しているような表情、それだけの想いを込めながらなお一切の崩れがない3ボーカルの美しいハーモニー、それを支えるバンド演奏。あのステージに関わった全ての人たちがあの瞬間を永遠の輝きにしようとした、そんなライブなんです本当に。一切の誇張なく、ガチです。

開幕ring your bellで楽しそうな三人、でもKeikoさんがどこか柔らかくて遠い目をしていらっしゃるし、両隣からけいこさんを見つめるWakanaさんHikaruさんの大事な大事な宝物を見るような視線を向けているのが美しくも苦しい。
三人ともそれぞれが覚悟を決めきったような目で全力で音楽に打ち込んでいる雰囲気があるのは、色々な現状によるフィルターなんでしょうか、なんかこの日を境に現世から消えてしまう幻の女神たちみたいな顔と歌声してるんですよね三人とも…本当に綺麗。

三曲目のliricaめっちゃ好きなんですよ。Keikoさんの目を細めてどこか遠くを見つつも意志のこもった視線とかHikaruさんの切なさと寂しさが入り交じったような伏し目とかWakanaさんの優しげな全てを見守る愛しさ溢れる顔とかあああKeikoさんのアップ美人んんんん。
あ、ごめんなさい私三人の中でも特にKeikoさんが好きなので感想がKeikoさん中心になると思いますはい。
Keikoさんの造語パートはもちろんなんですけど、一度Wakanaさん&Hikaruさんに渡した後造語部分のラストで再びKeikoさんが入ってきて三声になるとこ、その最後の音切る瞬間のKeikoさんの顔を見てください最高です。
満天も間奏部分で三人の表情を暗い中抜かれているのですがそれがまた世界に迷い込みそうな美しさなんですよね。『翼を欲しがって誰もが泣いていた』という歌詞があるんですけど、ここ、三人が三人とも迫真の顔をされていて完全に歌詞に同調してしまっていているように見えるんです我々は何を見せられているんだこれは。
彼女達の歌は本当にね、祈りであり決意であり祝福であり願いなんですよ、大事なことなので何回でも言います。

あとね、照明のせいか他の原因か全員瞳が濡れて見えるんですよね。照明を反射してきらりきらりと瞬いて、特にバラードはどうしてそんなに優しい瞳で、でも遠くを見つめて歌っているのか。屋根の向こうにとか。
光の旋律という曲がありまして、この曲、今までは割と楽しそうに笑顔で幸せ溢れる感じで歌ってたはずなんですよ。なのにな、そんな表情をしてしまうんだな。笑顔になろうとして失敗したような、泣き笑いのような顔でずっと歌ってる。ほんと持ってる人は2016アリーナツアーの光の旋律と比べて見てください。全然違うんですよ泣くわ。
『優しさも夢もここに留めておけない』とか『今ここに生きてること 笑い合えるその日まで』とか。
三人で顔を見合わせるところがあるんですけど、あまりにも切なさと優しさと愛しさに溢れた目をする……。
serenatoはおそろしく豪華版でして、こんな贅沢な音を無限に何回も見ることが出来ていいのかと思うレベルです。
ARIAやSprinterはもう歌がそのまま魂の慟哭で圧倒的な感情を持って聴き手に刺さってきます。感情の質量が余りにも重くて。

さっきから表情や感情ばかり話をしているんですけど、歌や演奏そのものは当たり前のように一切崩れないんですこれ。これだけの圧倒的な感情を乗せながらハーモニーが全く崩れず徹頭徹尾完璧な音を響かせているんです。完成された音楽に溢れるほどの想いが雑音無くそのまま込められている。だからこそ、余計なノイズが一切無くてただその美しさと想いの強さに飲み込まれるしかなくなるんですよね…これが音楽というものなんでしょう。極められた音楽というものはこんなにも魂を揺らすんです。
もうね、宗教画のように美しい絵を見せられています私たちは。

ところで私、傷跡を歌うKeikoさんが本当に心の底から好きで。『生きることに貫かれて泣いてみたい』って彼女の生き方にシンクロするからなのか魂の奥底まで抉られるんですよいい意味で。ただでさえそんな曲なのに今回は、今回はもう何かを耐えるように上を向く間奏部分があり、そこからの上記歌詞のサビのソロです。Keikoさんファンの前ではぜっっっったいに意地でも涙を見せないんですけどでももう、歌声が慟哭なんですよ、ひたすら苦しくてでも綺麗で幻のよう。好きです。

もうなんかこの辺から切ない愛しい美しい以外の感情が無くなってなにもわからなくなってきますね。三人の瞳があまりにも美しいんですよほんと、人はこんなにも透き通った顔をするのかと。無垢ではないんです、色々な感情が渦巻いていて、それでもなお透き通っている綺麗な瞳。どんどん歌と想いだけの世界に迷い込んで透き通って抜け出せなくなる。

音楽という曲があるんですけど、間奏部分でバンドメンバーさん達がそれぞれソロを披露してくれるんです。これがまた恐ろしく気合い入ったソロの乱舞であまりにも豪華、バンドメンバーさんたちもこの夜に全力全身全霊をかけて挑んだんだろうな。その演奏の回りを歌姫三人がくるくる楽しそうにしてそしてバンドメンバーさんからWakanaさんのソロへ、KeikoさんへHikaruさんへ、もう一度バンドのベースソロが入り再びKeikoさんへ。めまぐるしく入れ替わって全てが完璧で全力で美しくて夢のように盛り上がっていた。あそこは本当に現世だったんでしょうか。幻のような綺麗な音が圧倒的な熱量を持ってくるくるきらきら舞い踊って入れ替わって。

バンメンさんたちといえば、
君の銀の庭×nightmare bullet』の一夜限りのインストアレンジがもう最高で。くるくる、くるくる音が入り交じって踊る。どの音も一つ一つ主張があって、でも溶け合って、また今回は楽器が多いですからあまりにも豪華なんですよこれほんと。我々は何を聴かせられているんだ(二回目)。好き。

正直今の状況苦しいし見返して泣いちゃうんですけど、でもinto the worldやアレルヤ見てるときっとまた必ず会えるって信じてる。三人は大丈夫だって。
ラスト曲アレルヤ本当に本当に祝福がたくさん詰まっていて、彼女たちから私たちはたくさんの祝福を貰って貰って返しきれないくらい貰っているんですよ。だからこっちからもありったけの祈りを返したい。彼女達の未来へ祝福を。

最後の挨拶でね、Hikaruさんのとこ、喋り終わってみんなで手を振ってるとこ、Keikoさん確かに「またね」って言ってるんですよ。絶対にまた会えるって信じてます。
そうだ超大事なことを一つ、Kalafinaは解散もしてないしKeikoさんは退社はしたけど脱退はしてないですからね!!!ここ大事だから!テストに出るよ!

Kalafinaのみなさん、バンドメンバーのみなさん、プロデューサーの梶浦由記さん、スタッフのみなさん、本当に極上のライブをありがとうございました。

さて、次の記事はですね、その私が大好きなKeikoさんへの公開ファンレター(という名のラブレターかもしれない)です。
今Keikoさんはどこの事務所にいるかもわからないので、ファンレターを送る先が無くて想いや祈りを届けたくてもどこにも届けられなくて。
でも、インターネットなら全世界からどこでもアクセスできるから、もしかしたらエゴサとかで届くかもしれない、などと思い付きまして。
本人じゃなくても関係者が一人くらいたどり着くかもしれない、あるいは私と同じように届けたい想いの行き場が迷子な人が見て同じように書くかもしれない。Keikoさんが愛されていたこと、彼女を待っている人がいることを、誰もが見れる場所で伝えることで何かが動く力になるかもしれない。少なくとも何も言わないよりは絶対にいいはず、そんな想いを込めて。

SR速水奏セレクション④

スカウトチケットで入手できる4枚目、これは速水奏のSRの中で、唯一恒常で入手可能なSR。無課金でも入手できるプラチナチケットや、Sレア◯%ガチャチケからも入手可能な初心者にも優しいカードとなっている。

 

[天光の乙女]速水奏

これぞJK速水奏!!!といった一枚である。撮影成功のごほうびとしてPに次のオフでのショッピングのお供をおねだりをした速水奏。そのショッピング当日を描いたカードなのだが、まあ年頃の女の子らしくじゃんじゃん洋服やら化粧品やらアクセサリーやらを買う。買ってはPに全部持たせる。可愛い。

「これはプロデューサーさんへの信頼の証…だから、この荷物も持って?」とか言ってくる。そんな事言いながら渡してくる紙袋の数はカードだけでも7つ、かつPはすでに2つほど箱(靴だろうかお菓子だろうか)を抱えている。完全にはしゃいでる女子高生だし、Pはそれに付き合う荷物持ちである。可愛いから喜んでいくらでも持つわ。

背景的に表参道ヒルズかな、女子高生がショッピングで散財するには若干お高いイメージが無くもないが、速水奏の服のイメージ的に原宿ではないし、アイドルとしてかなり稼いでいるし(弊事務所の速水奏はトップアイドルなので)、なにより速水奏は表参道が似合うので妥当だろう。

さんざんはしゃいで買い物して荷物持たせた上で、最後に「一緒に過ごすのが楽しみだった」と言ってくるのが本当に可愛い。いくらでも荷物持ちますともとなる(二回目)

 このカードにもエピソードとぷち衣装がついてくる。エピソードは上記でも触れた撮影からのショッピングへのお誘い、当日の可愛いはしゃぎっぷりを見ることができる。

ぷち衣装はなんと柘榴である。柘榴。しかもこの柘榴、数あるぷち衣装の中でもVi値がトップクラスなのである。(正直割と面白い)



[天光の乙女]速水奏+


青空の大都会を背に、白鳩従えた女神をイメージした撮影シーンだ。これがごほうびのショッピングをおねだりした「うまくいった撮影」だろうか。

青や夜のイメージが強い速水奏が、珍しくイエローゴールドのドレスを纏い、眩い光を背負って輝いている。アクセントにアメジストが輝くその姿はまさに「女神」といったところだろう。

余裕があるように見えて、迷ったり不安がったり手に入らぬものに焦がれたりしていた速水奏が、ついに全力で強気な自信を魅せてくる。プロデューサーとの信頼関係を築き、アイドルとして全力で輝くことに恐れを抱かなくなった速水奏を見ることができる。

繊細な少女の一面、不安定な感情も彼女の魅力だが、こうやってアイドルとして負けず嫌いの強気な自信を魅せてくる一面もまた、大きな彼女の魅力の一つなのだ。自信を持ち、堂々と大都会を背負う彼女はまさに女神というに相応しい美しさとオーラを持っていると心から思う。



さて、これで私が持っているスカウトチケットで入手可能な速水奏のSRは紹介し終わった。残りの二枚、[蒼翼の乙女][夜色の花嫁]については今後私が入手したときにまたゆっくりと語りたいと思う。

SR速水奏セレクション③

さてさて、本日紹介する速水奏SRは、いつかのライブで速水奏のボイスを演じる飯田友子さんも言及した、遠方のファンに会いに行くあのカード。


カタルシスの華]速水奏

沖縄の青空の元、軽やかな私服に涼しげな水色のイヤリングが輝く、爽やかで華やかな一枚だ。夜のイメージが強い速水奏としては、澄み渡った青空の下の一枚はなかなか珍しい。いつもより明るい表情にきらきら光る瞳がとても可愛い。鍔の広い白い帽子(マダム帽子)がポイントだ。

このカードにもエピソードとぷち衣装がついてくる。ぷち衣装は上記のマダム帽子がそのままぷち化されてついてくる。女子高生とは。

さて、エピソードコミュでは速水奏のファンに対する誠実さを知ることができる。
東京は遠くてライブには中々いけないけど応援しているという旨の手紙を読んだ彼女は、「住んでる場所がたまたま遠いだけなのに、会いに来られないなんて不公平」といって沖縄でのファン感謝祭を決行するのである。沖縄から東京は確かに遠い。たった一人かもしれない、それでも会いたいと言ってくれる人がいるなら会いに行きたいと、そして実際に行ってしまう速水奏は、ファンのことを心から大切にしているのだ。
「投げキッスも届かないしね」と言っているのが相変わらず『速水奏』だなぁと思う次第。

さらに沖縄に到着後、アイドルとしてのイベントが始まる前はいつもよりどこか無邪気にはしゃぐ速水奏が見られる。都会とは違う、自然に溢れた地域とそこにいる人たちの無垢な煌めきに癒されたり、憧れるような発言があり、ここでも速水奏の繊細な少女の一面が垣間見ることができる、大変愛しい。


カタルシスの華] 速水奏+
沖縄の輝く日射しの元、ピーコックグリーンのドレスを着た速水奏はもう美しいの権化である。大振りのシルバーアクセサリーがまた豪華で美しい。

ブロマイド付き握手会といったシーンなのだろう、イラストの端にわずかに見切れているファンが描かれている。速水奏よりやや低めの身長やブラウンの柔らかそうな髪、華奢な手の形からしておそらく女性のファンだろう。速水奏の台詞でも「女の子達の瞳がキレイ」とあるし、彼女のファンには女性の割合が多いのではないかと推測できる。速水奏には女の子のファンが多い、とてもわかる。そんな気がする(主観)。

ブロマイドといえばアイドルのサイン、と思いきやなんとこのブロマイドはサインではなく代わりにキスマークを入れているようだ。しかも、イラスト的にその場でキスマークを付けている。
手紙をくれたファンのため、東京から沖縄まで飛び、直筆?のキスマーク入りのブロマイドを渡す速水奏。手紙を送ったファンの子にとって、この出来事はきっと一生の思い出になるだろう。なんなら幸せすぎて泣くかもしれない。

私がファンだったら推しがこんなことしてくれたら確実に多幸感で泣くし翌日事故に遭うのではと心配するレベルで幸せを感じる。ああ、速水奏は本当に素敵なアイドルなのだ。

SR速水奏セレクション③

さてさて、本日紹介する速水奏SRは、いつかのライブで速水奏のボイスを演じる飯田友子さんも言及した、遠方のファンに会いに行くあのカード。


カタルシスの華]速水奏

沖縄の青空の元、軽やかな私服に涼しげな水色のイヤリングが輝く、爽やかで華やかな一枚だ。夜のイメージが強い速水奏としては、澄み渡った青空の下の一枚はなかなか珍しい。いつもより明るい表情にきらきら光る瞳がとても可愛い。鍔の広い白い帽子(マダム帽子)がポイントだ。

このカードにもエピソードとぷち衣装がついてくる。ぷち衣装は上記のマダム帽子がそのままぷち化されてついてくる。女子高生とは。

さて、エピソードコミュでは速水奏のファンに対する誠実さを知ることができる。
東京は遠くてライブには中々いけないけど応援しているという旨の手紙を読んだ彼女は、「住んでる場所がたまたま遠いだけなのに、会いに来られないなんて不公平」といって沖縄でのファン感謝祭を決行するのである。沖縄から東京は確かに遠い。たった一人かもしれない、それでも会いたいと言ってくれる人がいるなら会いに行きたいと、そして実際に行ってしまう速水奏は、ファンのことを心から大切にしているのだ。
「投げキッスも届かないしね」と言っているのが相変わらず『速水奏』だなぁと思う次第。

さらに沖縄に到着後、アイドルとしてのイベントが始まる前はいつもよりどこか無邪気にはしゃぐ速水奏が見られる。都会とは違う、自然に溢れた地域とそこにいる人たちの無垢な煌めきに癒されたり、憧れるような発言があり、ここでも速水奏の繊細な少女の一面が垣間見ることができる、大変愛しい。


カタルシスの華] 速水奏+
沖縄の輝く日射しの元、ピーコックグリーンのドレスを着た速水奏はもう美しいの権化である。大振りのシルバーアクセサリーがまた豪華で美しい。

ブロマイド付き握手会といったシーンなのだろう、イラストの端にわずかに見切れているファンが描かれている。速水奏よりやや低めの身長やブラウンの柔らかそうな髪、華奢な手の形からしておそらく女性のファンだろう。速水奏の台詞でも「女の子達の瞳がキレイ」とあるし、彼女のファンには女性の割合が多いのではないかと推測できる。速水奏には女の子のファンが多い、とてもわかる。そんな気がする(主観)。

ブロマイドといえばアイドルのサイン、と思いきやなんとこのブロマイドはサインではなく代わりにキスマークを入れているようだ。しかも、イラスト的にその場でキスマークを付けている。
手紙をくれたファンのため、東京から沖縄まで飛び、直筆?のキスマーク入りのブロマイドを渡す速水奏。手紙を送ったファンの子にとって、この出来事はきっと一生の思い出になるだろう。なんなら幸せすぎて泣くかもしれない。

私がファンだったら推しがこんなことしてくれたら確実に多幸感で泣くし翌日事故に遭うのではと心配するレベルで幸せを感じる。ああ、速水奏は本当に素敵なアイドルなのだ。

SR速水奏セレクション②

昨日に引き続きモバマスのスカチケで入手できる速水奏のSRについて話していくぞ。本日紹介するのはこちら。



[ミッドナイトレイヴ]速水奏

夜の公園、噴水の縁に腰かける速水奏の絵である。
このカードはスカウトをすることで「エピソードコミュ」を入手することができる。エピソードコミュというのはカードの絵柄にまつわるショートストーリーだと思ってもらえば良い。

さて、エピソードコミュによるとこの速水奏、なんとPを突然夜の公園に呼び出している。呼び出した、というか正確には突然電話をかけてきて、場所も告げずに思わせぶりな事だけを言って電話を切る、さらにPがどうにか公園に行くと「来てくれるか試した」などと言う。ぶっちやけ美人でなければ許されない割とめんどくさい女ムーヴだが速水奏だから許す。むしろ全力で愛しい。可愛い。

この速水奏はエピソードでも台詞でも、特にめんどくさい女の子の一面を出している。いつも以上に思わせぶりな態度、かつ、お決まりの「なんてね」で全てを翻すのも早い。全力でPを振り回しているようにも見えるが、よくよく見ると言葉の端々に強い不安が見え隠れしているのがわかる。

本音をさらけ出すほど言動が概念的になるとしたら、不安が多いときは煽るような言動と前言撤回がせわしなくなるのが速水奏だ。
つまりこのカードは、彼女のもつ繊細さ故の不安がわずかに滲み出てくるのを感じとることができるのだ。まさに目が離せないという思いを強く抱くことになる。

ライトアップされた夜の公園にいるからか、金色の瞳の内側からほのかに光が滲み出ているかのように見えるのがまた美しい。

ところでこのカードにはぷち衣装※1が付いてくる。なんと可愛いピンクのナイトキャップだ。しかもよくよく説明文を読むとハート柄らしい。
夜の公園にPを呼び出して振り回すなんてことしておいて、おうちではハート柄のピンクのナイトキャップってことですか?可愛いの極みというかこうやって時々普通の女の子を唐突に出してくるところほんとずるい。好き。

※1 デレマスでは、ぷちデレラというデフォルメされたアイドルを育てたり着せ替えしたり写真を撮ったりすることができる。これはその子のSRを引くことで入手できるのだが、このぷちデレラに着せる衣装のこと。カードによってはぷち衣装が付いてくるものがあり、カードごとに異なるぷち衣装となる。



[ミッドナイトレイヴ] 速水奏+

今回のスカチケで私はこのミッドナイトレイヴの2枚目を入手し、無事特訓させることができた。

特訓後の絵はアイドル速水奏のステージだ。衣装は紺をベースに正面に白、紫のファーやゴールドのラインで縁取られた、チア服と騎士服を掛け合わせたようなかっこよくも可愛らしさがあるものだ。彼女の素晴らしいスタイルを全力で魅せてくる。また、ミニハットやスタンドマイクが大変スタイリッシュでかっこいい。

彼女によると、レイヴとは『自分に嘘をついて騒ぐパーティー』という意味らしい。「ピッタリね」などと言っているアイドルの速水奏である。この子はすぐそういうことを言う。

台詞がいつも以上に熱いのもこの特訓後カードの特徴だ。あの速水奏がエクスクラメーションマーク付きで叫ぶ。「我を忘れて!」という煽りはなんとも速水奏らしいステージパフォーマンスではないだろうか。
クールなようで熱い情熱も秘めていることがわかる一枚となっている。

SR速水奏セレクション①

も、も、もも…




モバマスにスカチケがきたぞ!!!!!!



さて、本日Mobageアイドルマスターシンデレラガールズに期間限定スカウトチケット付きガチャが登場した。
スカウトチケットというのは、その名の通り普段はガチャでがんばってあてないといけないアイドルから一人だけ好きな子を選んで入手(スカウト)することができるチケットのことだ。


もちろんさすがにタダとはいかず、リアルマネーで3000円。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれ。
なおこのスカウトチケットは10連ガチャも引けるのでチケット自体はタダと言えないこともないかもしれない。
(通常の有料10連ガチャと同じ値段で追加でスカチケが付いてくる)


というわけで、せっかくなのでスカウトチケットで入手できる速水奏SR6枚の中から、私が既に入手済みの4枚を詳しく紹介していきたいと思う。スカチケ入手期間は4/30までということなので、一枚ずつ。



[追憶のヴァニタス]速水奏

このカードはなんと速水奏が眼鏡をかけているイラストを見ることができる。速水奏の視力事情については今のところゲーム中で触れられていないが、前記事の圧倒的進学高所属かつ哲学系の教養の深さを考えると、勉強によって視力が下がっている可能性は割と高い。
この眼鏡をかけた速水奏がまた、いつも以上に儚げなのである。アイドル『速水奏』モードとは異なり、どことなく力が抜けた雰囲気、どこか遠くを見つめている雰囲気、いつも以上に何を言っているのかがわからない遠回しな言葉の数々。
先日Twitterで『速水奏というアイドルは本心を真面目に伝えようするほど、それを表す言葉は抽象的になるのではないか』という大変納得のいくツイートをお見かけした。

そう、アイドル『速水奏』の仮面の裏には素のJK速水奏がいるかと思いきや、さらにその内側には、繊細で、多くを考え、多くを感じとり、自身の中ですら具体的な言葉にならない、硝子細工の少女が潜んでいるのである。この追憶のヴァニタスというカードはそれが大変によくわかるカードなのだ。
追憶、彼女は何時に想いを馳せているのだろうか。何も知らず幸せだった時代なのかそれとも。



ところで話は逸れるが、『追憶』といえばこれまた私の好きなアーティストであるKalafinaというグループ(今色々あることには触れないで頂きたい)が歌う『追憶』という曲は大変に素晴らしいのでこちらもぜひ機会があったら聞いてほしい。



[追憶のヴァニタス]速水奏+

モバマスでは二枚同じカードを揃えることで特訓ができる。特訓するとカードの絵柄が変化しアイドルのパラメータが強くなる。
今回のスカチケでは1枚しか入手できないが、モバマスはスカチケチャンスが年に何回かあるため、次回のスカチケ時に同じカードを選ぶことで特訓をすることができる。

さて、この追憶のヴァニタス特訓後は、速水奏にしては珍しく紅のドレスに身を包んでいる。
速水奏といえばまずイメージされるのは蒼や金あるいは紺だと思うが、紅もまた彼女の白い肌と金色の瞳によく映える。
かつては神殿だったであろう水没した廃墟の中、紅のドレスを身に纏い、周囲に紅い花弁を散らした速水奏はまるで堕ちた女神のよう。手首に巻き付けられた紅のリボンがまた背景の青や白、肌の白、髪の紺とのコントラストを鮮やかに際立たせている。
速水奏の背後には崩れた天使のような像があり、まるでちょうど彼女の背中から白い翼が生えているかのようだ。全くもって幻想的かつどこか退廃的、なのに神秘的でもの悲しさを感じるイラストである。


花弁、そう前記事でも紹介した『カルペ・ディエム』である。
特訓後も相変わらず抽象的な言動だが、儚さは鳴りを潜め、こちらは刹那の時をアイドルとして生きる強い決意を含んだ台詞が主となる。繊細さはそのままにアイドル『速水奏』を見事に魅せてくれるのだ。ほんとうになんと危ういバランスの美しいひとなのだろうと思わざるを得ない。


以上、追憶のヴァニタスでした。
明日は[ミッドナイトレイヴ]速水奏を紹介します。お楽しみに。

速水奏は女子高生

※今回も、台詞引用があります。

 

 

 

 

17歳とは思えない大人びた風貌と言動、アイドルとしてファンの求める偶像を完璧に演じきる速水奏だが、普段は普通の女子高生なのである。
速水奏自身もアイドルではない自分のことを「どこにでもいる女子高生」「どうみても、ただの女子高生」などと表現している。(君みたいな女子高生がどこにでもいてたまるかと思ったのは内緒だ)
さらに、どうも学校では「真面目な優等生」らしいことを度々口にしている。本人は「真面目なフリ」などと言っていることもあるが、このあたりも例によって周囲の大人の望む「優等生」を息をするように汲み取って反映させているのだろう。本当に人の感情を汲み取るのが上手いというかなんというか。あとそもそも根本的に真面目な性格だとも思う。そのためかデレステの色んなコミュでよく登場しては問題を解決していくお姉さんポジションになっていたりもする。有能だ。

 

モバマスデレステ共にRカードにて速水奏の制服姿を見ることができる。この制服のモデルは、有識者各位の情報により、渋渋と渋幕(渋谷教育学園渋谷or幕張)のものを合わせたものだということが判明した。
この高校、中高一貫で高校の偏差値は74,5相当のぶっちゃけかなりお勉強のできるトップクラスの高校である。東大進学率二桁とからしい。つまり、速水奏は頭がいい。
進学校ということは懐かしの青チャートとかを解いているかもしれない。物理化学は実戦重要問題集か新演習だ。きっと。もしかしたら4STEPとかもやってるかも。いや理系かどうかはわからないが。例が理系科目ばかりなのは単に私がド理系だから文系科目の参考書を知らないというだけである。 

 

さらに、台詞の数々から相当の教養があることが読み取れる。
「突然の誘いが運命なら、そこに至る特異点はどこなのかしらね」(セレクテッド 速水奏)
「街を行き交う画一的な人たち……見下ろす私も、誰かに求められた、偶像の私」(ミスティック・ドーン 速水奏+)
JKってこんな日本語がぽんぽん出てくるもんでしたっけ。少なくとも私はこんな語彙力は無かった。いや知識には持っていたけれど、通常の会話の中でさらっと使えるもんじゃなかった。
さらに、速水奏はどうやら哲学やギリシャ神話の教養が深そうだ。
「超えられるかしら。大神と海神に言い寄られた、絶世の女神の美貌…」(エンド・オブ・ザ・ブルー 速水奏+)
これは前の記事でも紹介した海の女神テティスにまつわる神話のことだが、割とマイナーなものではないだろうか。私は彼女のこの台詞で初めて知った神話だ。(詳しい方ごめんなさい)
「ザクロは冥界の食べ物なんですって」「冥界の食物、ザクロを食べてしまった女神の話」(蒼翼の乙女 速水奏)
こちらはおそらくギリシャの冥界神ハデスとその妻ペルセポネーの神話だろう。
「汝の欲するところをなせ…言ったのはラブレーだったかしら?」(セレクテッド 速水奏)
……Who? 待ってPそれ知らない。
さらにこのセレクテッドというカード、特技名が「セレマロウ」となっているが、これは台詞でも言っている「汝の意志するところを行え」という規則や法に基づいた人生の哲学、らしい。(Wikipedia)

セレマ - Wikipedia
もはやググっても簡単には出てこないので参考リンクを貼っておく。
なんでそんなことを知っているんだ速水奏。ここまでくると、単なる教養というよりは本人が「自分の人生」というものについて相当深く考えている結果たどり着いた知識なのだろうと考えざるを得ない。
追憶のヴァニタス速水奏の特技名は「カルペ・ディエム」となっているが、これは紀元前一世紀古代ローマの詩人ホラティウスの詩の一説に登場する言葉で「その日を摘め」という意味だ。ホラティウスは「今日という日の花を摘め」というこの部分で、「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」と言おうとしている、らしい。(Wikipediaより)
カード内の台詞にも
「…陽が昇るわ。今日を摘みに行きましょうか」
(追憶のヴァニタス 速水奏)
「今を、生きて…」(追憶のヴァニタス 速水奏+)
等の台詞があり、さらに
「花の命はいつか散るもの…さればこそ、今を生きよと告げるのね」(追憶のヴァニタス 速水奏+)
と知識として知るだけでなく自分の中でしっかり解釈を繋げている。
この年でここまで生きることに考えを廻らせるというのは、確実に頭が良いと言えるし、周囲のあらゆる情報を取り込みすぎるくらい取り込みているとも言える。何事も深すぎるほど考えてしまう少女なのである。

 

数々の台詞を引用してて思ったのだが、[セレクテッド]速水奏は大変素晴らしい。
モバマスの方で手にはいるカードなのだが、台詞が『速水奏』ダイジェストというか、割と彼女が持つ属性を端的に表しているものが多い。
モバマスをやっているPの方はぜひフリートレードで入手してみてほしいところだ。恒常Rカードなのでマニー(リアルマネーではないゲーム内通貨)で手にはいるぞ。

 

一部普通の女子高生らしからぬ面を語ってきたが、速水奏のずるいところはこの上で『普通の女の子』らしい一面をも見せてくるところである。
「ふぁ…台本一夜漬けなの。」ぷちデレラ台詞より
台本一夜漬け。試験前の学生か?学生だったわ。
天光の乙女 速水奏ではPを買い物に誘い、楽しそうにショッピングをしてPを荷物持ちにさせた上、最後に「荷物持ちのためだけに誘ったわけじゃないわ。プロデューサーさんと一緒に過ごすのが楽しみだったの…ありがと♪」とか言う。語尾に♪マークついてる可愛い。
「わ、私だって緊張くらいするわ」(速水奏R)
これは初期Rカードの台詞。突然普通の女の子ムーヴをする。やはり可愛い。

 

ちなみにこの辺が素かー可愛いなーなどと思っていると、口癖の「…なんてね♪」ですべてひっくり返されるので要注意である。
彼女曰く、「色々言ったけど女は嘘つきなの。これを私が言う意味…わかる?ふふっ、せいぜい一晩悩んで寝不足になっちゃえばいいのよ!」(速水奏R)
とのことだ。