My Favorite Things

ただただ好きなものを好きなだけ語っている

CRIMINAL 爆走おとな小学生

行ってきました昼公演。
すーーーーごい良かったです。今まで舞台観劇の習慣はあまりなかったのですが、これははまってしまう……生きてる人間ってすごいんですよねほんとに。

以下ネタバレ含む感想です。

 

 

 

 

 

 


時系列順に書けないので思い付くままに書くんですけど、空ちゃん生きている人間ではなかったことにまずめっちゃびっくりした。
今冷静に考えると砂原さんは会話をしていたのだけれど、あれは明確に会話をしていたのか一人で語りかけていたのか、会話は噛み合って居たような気がしたけど微妙にずれていたのだろうか。やっぱりもう一回見たいな?
本当に会話が成り立っていたなら陸さんが生きていることを砂原さんは知っていただろうし、あの人はいつからどこまでを知っていたのだろう…。
もう一回見たいと言えば、近藤さん(陸さん)の左利きがわかるボール投げ返すシーン。「かっこつけてるー」とか言われてるの見て笑ってる場合ではなかった。
真美さんと香菜さんのやりとりほんっとかわいかった。香菜さんが真美さんわしゃわしゃして可愛がってる感じがめっちゃ好きです。おうちに香菜さんが遊びに来た回想の真美さんとお父さんの電話とか、仲良し親子でほっこりなのに全ては失われた過去だと知っているから余計切なくなりました…心から明るくて幸せそうな様子が辛い。
真美さんが被害者になった瞬間のあのシーン、表情と悲鳴とで空気が完全に支配されて怖いシーンなのに舞台から一瞬も目が離せなかった…まだあの表情が脳裏から消えない。すごい。
根岸さんが癒しだった。彼が出てくる度にちょっと空気が緩やかになって安心する。あのお話の登場人物の中で一番素直に真っ直ぐ生きてきた人なんだろうなというイメージ。全体的に結構緊迫感ある話だったんだけど、ちょいちょい緩むところがあり、結構しんどい話なのに最後まで一緒に駆け抜けてしまった感じ。
いもけんぴよりぴったりだというあだ名がなんだったのかはめちゃめちゃ気になります。
最後の桜さんーーーーー。
直前に佐原さんが「そういうところまで百合にそっくり」とか言ってた分最後が本当にぞっとした。心が人間ではなくなっていた陸さんに寄り添って少しずつ人の心を取り戻させていたのは全て最後の瞬間のため。復讐に狂って殺人を繰り返していた陸さんよりよっぽど怖い。だって端から見たら天使の優しさだもん。何も法に触れることをしなくても出来てしまう復讐がある…。
渡辺さんの「死んだ人のため、そればっかりで生きている人間のことは後回しですか」という台詞、見てた時もはっとしたし今思い返すと全ての根元である空ちゃん陸さんの事件にも当てはまるのでは…?死んでしまった人のため、これ以上被害者を出さないため、犯人の確保に全力を出す一方でまだ生きている人間のことはどうしても後回しになってしまった結果の話。
清水さんに事情聴取してた近藤さん(陸さん)、「親友を失った」って終わった後に思い返すとどの口が………という感じである。
とりあえずいい意味でとても頭が忙しくてめっちゃ物語に引き込まれました。最高。

 

キャストさんたちのお話。
パンフレットのプチインタビューとてもよかったです。
油で揚げればおいしい、わかる。ゼリー揚げると大変なことになるのははじめて知りました、覚えておきます。
トマト、ほんとに苦手なんですね…となった。
二次元も信用ができる、わかる。
私は富田麻帆さんのファンなのですがこのビジュアル写真好きすぎてブロマイド全種買いました。美人、好き。見事にビジュアル写真と内容がほんとに無関係だった、と思ったけどもしかしたらあの登場人物全員が道を踏み外してしまう可能性があることを暗示しているのか…?などと深読みしたりしました。わからない。わからないけどこのビジュアル好き。
舞台見に行くとどのキャストさんも魅力的でキラキラしててこれがキラめき……という気持ちになります。スタァライトを見てからこう、舞台を見たときの語彙というか感情の解像力が上がった気がする。
いや本当に生きている人間が演じるエネルギーというか自分以上に役になるあの感じ、すごかった、語彙力はやっぱりないんですけどすごかった。

 

とりあえずいもけんぴ買って帰りました。おやつにします。ありがとうございました。